就職・キャリア支援卒業生の仕事

  「卒業生の仕事」では投稿された仕事や活動などについての便りを紹介して全国に発信すると共に、職藝ネットワーク会員およびその企業のホームページにリンクなどをすることによって卒業生の皆さんの人生を応援します。

卒業生の仕事と便り

最新の仕事と便り

日ラオス外交樹立60周年事業「桜の植樹」プロジェクトに参加  23/10/2

本学院卒業生の鴨志田めぐみさん(環境職藝科卒業〔18期生:平成26(2014)年度卒業〕)が、日ラオス外交樹立60周年事業「桜の植樹」プロジェクトに参加し、現地にて土壌環境づくり、育成管理等を行いました。
鴨志田さんの勤務する「㈱植音〔庭司植音〕(京都府京都市)」さんでは、平成26(2014)年に日ラオス外交樹立60周年事業「桜の植樹」プロジェクト(ラオス北部フアパン県)が発足されることとなった際に、当初より事業に参加し、継続して桜の植樹についての生育環境等の側面的支援(ラオスの方々への技術指導等)を行ってきました。
鴨志田さんは、平成28(2016)年より同プロジェクトに参加し、現地の方々と桜公園の作業(土壌環境づくり、育成管理等)を行ってきました。東南アジアの雨季や乾季といった日本とは異なる環境の中、桜の小さな苗木から成育するまでは苦労することもあった、とのことですが、桜が根っこを伸ばし、成長した桜の前でラオスの方々が写真撮影や、浴衣を着て歩いている様子を見て、「庭司」としての喜びを感じている、とのことです。
尚、同プロジェクトの取り組み・活動の功績に、㈱植音さん(代表取締役社長:奥田英貴氏)が令和5年度外務大臣表彰(令和5年8月)を受けておられます。

※「ラオス北部フアパン県における桜の植樹」:「アジア障害者の活動を支援する会」(ADDP)〔顧問・元郵政大臣:八代英太氏〕を始め,両国の多数の関係者の協力により実現したものです。
※外務大臣表彰:我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的として表彰。

桜の苗の植樹 桜の前に集まるラオス(ビエンサイ村)の方々
桜の苗の植樹〔右:鴨志田さん〕 桜の前に集まるラオス(ビエンサイ村)の方々
記念撮影 記念撮影
桜の前でパンカム氏(ラオス前首相〔中央〕)と記念撮影〔左から2人目:鴨志田さん、右から2人目:奥田氏〕 現地のビエンサイ高校の先生方との記念撮影。
中央は八代英太氏(ADDP顧問・元郵政大臣)。
外務大臣表彰 職藝学院卒業生
外務大臣表彰(2023年8月:林外務大臣より) ㈱植音さんで活躍されている職藝学院卒業生(左:上杉桂史さん〔1期生〕、右:鴨志田めぐみさん〔18期生〕)。中央は、奥田氏(㈱植音 代表取締役社長)。

※㈱植音さんの仕事:「妙心寺」山内塔頭〔たっちゅう〕、玉龍院の東屋(京都府京都市)

妙心寺 山内塔頭 玉龍院の東屋 ※㈱植音さんのホームページはこちら

23/10/2 UP

北アルプス薬師岳山頂にて「薬師堂」を再建  23/8/4

本学院卒業生が、薬師岳(富山県)の「薬師堂」(祠)再建プロジェクトに参加し、祠の現地調査、解体、製作等を進め、本年7月に山頂(標高2,926m)にて「薬師堂」の建方(再建)を行いました。

「薬師堂」再建プロジェクトは、北アルプス薬師岳を中心とした山小屋経営者、薬師岳を愛する方々により「薬師堂再建協議会」が結成され、クラウドファンディングにより事業に取り組んでこられました。
初代「薬師堂」は、伝説によると薬師如来様に導かれた有峰村の住人によって建立されたようです。昭和44年に雷により崩壊し、祠(再建前)が出来上がりました。その祠も長年の風雪に耐えてきたため、傷みがひどく、薬師如来様を祀る際の扉の開閉も困難な状況となり、52年ぶりに今回の「薬師堂」再建に至っています。

「薬師堂再建協議会」さん(以前よりお知り合いであった山小屋経営者の方など)より、本学院卒業生(1期生)の柿谷藍さん〔「カキオフィス」(富山市粟巣野)〕に再建への参加依頼がありました。プロジェクトの建築担当の棟梁として、職藝学院卒業生の方々や再建協議会の皆さんとともに、令和3(2021)年より現地調査、「薬師堂」の解体、再建図作成を、今春より再建用材料(総ヒノキ)の加工、組み立て、仮組みを行い、7月に薬師岳の山頂にて「薬師堂」を再建しました。

【「薬師堂」再建に携わった職藝学院卒業生】
柿谷  藍さん (KAKI OFFICE 〔1期生〕)
柿谷美保子さん (KAKI OFFICE 〔1期生〕)
本江 拓郎さん(大工の拓郎工務店 〔2期生〕)
本多 秀男さん〔10期生〕

【「薬師堂」再建プロジェクトの流れ】
令和3(2021)年8月   「薬師堂」現地調査(現況図作成)
令和4(2022)年9月  「薬師堂」解体(再建図作成)
令和5(2023)年4月~6月 再建用材料搬入 → 墨付け → 加工 → 仮組建方 → 一旦解体
令和5(2023)年7月   ヘリコプターにて薬師岳山頂へ材料搬送 → 建方 → 完成

<薬師岳「薬師堂」再建のニュース・HP>
【「薬師堂」解体取材(富山テレビ)】
https://www.youtube.com/watch?v=GkE7Nuh9EJ8
【薬師岳「薬師堂」再建 クラウドファンデイング】
https://readyfor.jp/projects/yakushidou
【カキオフィス HP】
https://www.kaki-jp.com/kaki-office/

再建前の「薬師堂」 再建前の「薬師堂」
再建前の「薬師堂」
「薬師堂」の解体 材料加工(総ヒノキ)
「薬師堂」の解体 材料加工(総ヒノキ)
仮組み建方
仮組み建方

仮組みした祠

仮組みした祠

ヘリによる材料の荷下ろし
ヘリによる材料の荷下ろし
山頂にて「薬師堂」の建方 山頂にて「薬師堂」の建方
山頂にて「薬師堂」の建方
竣工した「薬師堂」 竣工した「薬師堂」
竣工した「薬師堂」
記念撮影
記念撮影〔卒業生〕(左:本江さん、左3列目〔前〕:本多さん、〔後〕:柿谷藍さん)

23/8/4 UP

過去の仕事と便り

安藤哲平さん 技能五輪全国大会(家具部門)で金賞受賞 16/12/15

平成27年度 建築職藝研究科修了(第18期生)の安藤哲平さん(「㈱ガージーカームワークス〔北海道〕」) が、第54回技能五輪全国大会(山形県:10/21~10/24)〔主催:厚生労働省・中央職業能力開発協会〕の家具部門で金賞を受賞しました。

<技能五輪とは>
青年技能者(満年齢23歳以下)の技能レベルの日本一を競う技能競技大会(41部門)。次代を担う青年技能者に努力目標を与えるとともに、大会開催地域の若年者に優れた技能を身近にふれる機会を提供するなど、技能の重要性、必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成を図ることを目的とし、毎年開催されています。

今年度の家具部門は、全国から選ばれた30名で競い、「木づくり」から「仕上がり調整」に至る一連の工程を経て、2日間計12時間以内(標準時間11時間30分)に課題のキャビネットを作り上げるものです。脚部、箱部、戸部及び引き出し部により構成され、箱物類と脚物類の両要素が課題に組み込まれています。

安藤さんは、北海道出身。本学院建築職藝科建具コース入学(マイスタープログラム選択〔※〕)。卒業後、研究科(家具研究工房)に進学、修了し、現在、地元北海道で家具製作に励んでいます。
安藤さんからは、“今後も精進し、家具づくりに取り組んでいきたい” と抱負を語ってくれました。
本学院にとって大変喜ばしいニュースで、後輩たちにもよい励みとなっています。
※『マイスタープログラム』:[本科2年]と[研究科1年]を一体的に連結した3年制プログラム。

開 会 式
加工・組立て・仕上がり調整
閉 会 式
金賞を受賞した安藤哲平さん メダルと楯

16/12/15 UP

モストヴォイ・セルゲイさんが著書「日本庭園」をロシアで出版 12/12/12

 モストヴォイ・セルゲイさん(Sergey Mostovoy)が著書「日本庭園」を出版されました。職藝学院への留学当時の実習風景とあわせてご紹介します。
 セルゲイさんは、本学院環境職藝科(造園師専攻コース)で日本の伝統的な庭園づくりを学び、現在、ロシア科学アカデミー(極東支部歴史研究所)において日本庭園などの研究に取り組んでおられます。著書では、伝統的な日本庭園から現代の庭までを、豊富な調査に基づき写真を多用してわかりやすく紹介・考察されています。

・標 題: 「日本庭園(The Garden Art of Japan)」B5版260頁
・著 者: Sergey Mostovoy
・出版社: DALNAUKA社(ロシア)
・その他: 国際交流基金翻訳出版助成プログラムによる

セルゲイさんのプロフィール

・1980年 ロシア連邦沿海地方に生まれる
・2002年 富山県費技術研修生として富山国際職藝学院(現職藝学院)環境職藝科造園専攻へ留学
・2003年 ウラジオストク国立経済大学美術デザイン学部デザイン学科卒業
・2007年 ウラジオストク国立経済大学大学院デザイン研究科デザイン専攻博士課程修了
・2010年 ロシアのDALNAUKA社より「日本庭園」出版(国際交流基金翻訳出版助成プログラム)
・2010年~2011年 多摩美術大学環境デザイン学部で桝野俊明教授の下で研究。日本滞在中全国150庭園を調査し、日本造園を代表する専門家とインタービュー調査を行う。(日露青年交流事業若手研究者等フェローシッププログラム)
・現在は、ロシア科学アカデミー極東支部歴史研究所に在籍して、日本庭園、造園、ランドスケープデザインに関する研究を続けている

セルゲイさんの主な研究業績

・2012. Sakuteiki: Ancient Guidance to Creation of Japanese Gardens. Article. Russia and the Pacific (Vladivostok). No. 2. 172-182 pp.
・2011. The Landscape Architecture of Japan and the Globalization: Current Trends and Future Perspectives. Article. The Actual Problems of Landscape Planning. Moscow, Russia: Moscow State University Press. 288-291 pp.
・2010. The Garden Art of Japan: Origins, Traditions, Modern Concepts. Academic publication. Vladivostok, Russia: FESTU Dalnauka Publ. 260 p. (co-author: A.S. Pavlova) with the financial support of The Japan Foundation.
・2009. Tsuboniwa in Japanese Culture. Article. Journal of Landscape Architecture & Design (Moscow). No. 1 (24). 28-35 pp.
・2008. Garden Art in Ancient Japan. Article. Bulletin of the Far Eastern Branch of the Russian Academy of Sciences. No. 2. 107-115 pp.
・2008. Contemporary Japanese Gardens: Trends and Prospects. Article. Russian Journal of Architecture and Construction (Moscow). No. 2. 30-38 pp.
・2005. The Impact of European Culture of XVI-XVII on the Japanese Garden Art: Analyzing the Katsura Rikyu Detached Villa. Article. The 3rd International Scientific Conference Problems of Design. Vladivostok, Russia: VSUES. 90-94 pp.
・2003. Research in the Origins of the Japanese Garden Art. Graduation thesis. Vladivostok, Russia: VSUES.

「The Garden Art of Japan(日本庭園)」

モストヴォイ・セルゲイさん
職藝学院における石組み実習

12/12/12 UP

デズモンド・キングさんが"日本の障子"の本をオーストラリアで出版 12/2/10

 本学院の建築職藝研究科(建具大工コース / tategu daiku)で日本の伝統的な"障子(shoji)"を学び、オーストラリアで意欲的に活躍されているデズモンド・キングさんが、このたび"障子"およびその真髄を成す"組子(kumiko)"について、木工道具の手入れから基本的な工作法までわかりやすく書かれた素晴らしい本を出版されました。

タイトル: 「Shoji and Kumiko Design:Book 1 The Basics」
(日本の障子と組子デザインについて: 第一編)
著者: Desmond King
出版: D & M King (Queensland, Australia)
HP: kskdesign.com.au
国際標準図書番号: ISBN 978-0-9872583-0-4
購入方法: Amazon (US)  amazon.com/author/desking (著者ページ)、またはkskdesign.com.au

〈著者・キングさんからの一言〉
 障子と組子細工の魅力を日本以外の国の人達に紹介したいという思いからこの本を書き始めました。この第一編は障子と組子の基礎的なものの作り方を図と写真を使って説明しています。


表紙

裏表紙

12/2/10 UP

イフラフ・ヨセフさんからの便り「tsunami tragedy(津波の悲劇)」 11/4/23

昨年、職藝学院で日本の木造建築の伝統的木組みを学び、イスラエルに帰国されてからも学びを続けておられるイフラフ・ヨセフさんから、東北大震災の被災を気遣うお見舞いをいただきました。

I was deeply sadden when I heard the news about the distraction and devastation of the tsunami followed by the earthquake and the tragedy the Japanese people are going through at this harsh times, sorry I can't be there to be by your side and help, I'd wish to strengthen your hands and spirit.
I hope everyone at Sokugeigakuin staff and fellow students and their families are well, I hope all is well with them, I hope well for all Japan.
I'm sure you'd come out of this stronger.
Please send everyone at Shokugeigakuin my Best Regards and deepest prayers.

11/4/23 UP

デズモンド・キングさんからの便り「HANABI」 11/4/23

 研究科で日本の建具を学ばれたデズモンド・キングさん(オーストラリア)から、東日本大震災に対するお見舞い、そして近況報告をいただきました。

 こんにちは!お元気ですか。
 京都旅行と卒業式は無事に終わりましたか。職藝学院のウェブサイトで卒業式の写真を見ました。スタッフの皆様お疲れ様でした。
 東日本巨大地震は正に想像できない悲劇でした。インターネットで日本の報道を読んだり聞いたりして、胸がいっぱいになりました。幸い、私の日本の家族は皆無事でしたが、被災された方々には心からお見舞い申し上げます。
 今年の全国建具展示会は岐阜で6月の17~19日に行われるそうですので、私達は見に行く予定にしています。去年の展示会もそうでしたが、今年はもっと勉強になると思います。その次の月曜日(20日)に富山に行って、職藝学院に顔を出そうと思いますが、よろしいでしょうか。
 オーストラリアでは、私は今、色んな新しい組子細工の挑戦をしていて、忙しい毎日を送っています。組子細工をこちらで紹介し、広げる為に、今は特にアートの方面に焦点を当てた物づくりをしています。
 この写真はタスマニア州のアートコンクールに出そうと思っている作品です。これから枠の塗装を塗ったり裏の基盤を付けたりします。題目は “HANABI” です。模様は8種類で、材料の数は1万個以上入っています。大きさは大体1200X700mm。木材の色は全て木材本来の自然な色です。

11/4/23 UP

近藤孝則さん 技能五輪全国大会で敢闘賞 10/12/7

 平成20年度卒業・第12期生の近藤孝則さん(建築職藝科・建築大工コース/愛知県「コンドウ建築」) が10月23日から4日間に渡って神奈川県横浜市で開催された第48回技能五輪全国大会の建築大工の部門で敢闘賞を受賞しました。
 今年の課題は「正五角形小屋組」で、"現寸図作成~木取り~墨付け~加工・仕上げ~組立" までを参加者82名が2日間の11時間30分で競うものでした。
 近藤さんは課題練習の原寸図と習作を持って職藝学院を訪れ、"この経験を今後の手仕事による伝統構法の住まいづくりに活かしたい" と抱負を語ってくれました。

開会式 現寸図作成
木削り・木取り 墨付け
加工・仕上げ 組立て
完成
職藝学院マイスターと 賞状とメダル

10/12/7 UP

卒業生の仕事 10/11/2

 第15回職藝祭にて、新企画として卒業生の仕事の写真展示を行いました。
 国内外の卒業生から、住宅、社寺、家具、建具(障子、衝立等)、庭づくりなど、多くの出展があり、卒業生の活躍が伺えます。
 今回は、以下の卒業生の皆さんより出展をいただきました(PDFファイルをご参照下さい)。

本 科 1期生 柿谷 藍 KAKI office (富山県富山市)
柿谷 美保子 (旧姓:齋藤) (株)景観デザインリイフス (富山県富山市)
新迫 弘康 大工一元 (富山県富山市)
堀内 寛 家具工房開設 (富山県富山市)
2期生 山口 洋 柴崎農園 (富山県富山市)
3期生 中山 貞之 井波社寺建築 (富山県南破市)
柳  真子 (株)景観デザインリイフス (富山県富山市)
吉田 綾子 (株)庭安 (富山県富山市)
4期生 中山 克利 中山創園工房 (富山県富山市)
中山 妙子 (旧姓:萩原) 森田建設(株) (富山県小矢部市)
樋口 敬二 Right Angle (富山県富山市)
6期生 西田 誠 西田木工 (富山県黒部市)
8期生 宮本 隆人 森田建設(株) (富山県小矢部市)
研究科 11期生 デズモンド・キング 家具工房開設 (オーストラリア)

* PDFファイル:
卒業生の仕事 - 1
卒業生の仕事 - 2
卒業生の仕事 - 3

10/11/2 UP

オーストラリア・キングさんからの便り 10/7/9

 本学院で日本の伝統的な“障子(shoji)”を学び、「職藝学院卒業進級製作展」(2月27日~28日)や「第44回全国建具展示会」(秋田県秋田市 / 6月18日~20日)などに何度も来日して意欲的に活躍中のデズモンド・キングさん(オーストラリア / 建築職藝研究科ー建具大工コース)より次のような便りがありました。
 尚、オーストラリアの木工専門誌「Australian Wood Review 68」には、キングさんの本学院在学中の実習作品「霞組みの障子」の製作過程が“Making Shoji”と題して8ページに渡って掲載されています。

 こんにちは。
 最新の「Australian Wood Review 68」の雑誌を送りましたので、多分今週中に届くと思います。雑誌社から障子の作り方の記事の依頼を受けたので、職藝学院の近くにある公民館に入れる為に作った「霞組みの障子」について書きました。雑誌の38ページからです。
 最近のコンペに出品した作品(組子行灯)の写真を送ります。6月に日本に行った時に買った葉鉋(4丁)を使って作りました。コンペの条件はオーストラリア産の広葉樹のみを使うということでした。コンペの結果の発表は12月の中旬くらいという事しかわかっていません。ちなみに、秋田の建具展示会はとても勉強になりました。
 皆様によろしくお伝えください。お元気で。
 DES KING

「Australian Wood Review」のホームページはこちら

10/10/22 UP

デズモンド・キングさん "Acquisition Award" 受賞 10/7/9

 本学院の研究科で、日本の伝統的な "障子(shoji)" を学ばれたデズモンド・キングさん(オーストラリア/建築職藝研究科ー建具大工コース)について、オーストラリアの木工専門誌「Australian WOOD Review 67」が "Screening in Japan" と題した特集を組みました。その中ではBungendore Wood Works Galleryで開催されたAWR主催の「Studio Furniture 2010」において、 "Acquisition Award" を受賞したキングさんの日本の精緻な伝統的組子障子の衝立 "Japanese Shoji Folding Screen" も紹介されています。
 キングさんは現在、日本の建具技術と西洋木工技術を融合させた家具・建具づくりに精力的に取り組んで活躍しておられます。

「Australian WOOD Review 67」のPDFはこちら
Reproduced with the permission of Australian Wood Review

10/7/9 UP

オーストラリアからの便り 10/1/9

 昨年3月、本学院建築職藝研究科(建具大工研究工房11期生)を修了したデズモンド・キングさん(オーストラリア)より、帰国後の様子について便りが届きました。
 デズモンド・キングさんは、オーストラリアでは学ぶ機会のない日本の木工道具の使い方や、日本の独特な障子などの建具の作り方を学ぶため職藝学院に入学され、学院在籍時に多くの建具を製作されておられます。
 現在は、オーストラリアで工房を立ち上げ、日本(職藝学院)で学んだ建具製作技術と以前学んだ西洋木工の技術とを組み合わせた仕事ができる職人を目指しておられます。

デズモンド・キングさんからの便り(PDF)

建具製作実習等の様子(職藝学院在籍時のキングさん)

10/1/9 UP

ものづくり大賞受賞 柿谷 藍 (富山県出身) カキオフィス (富山県) 08/3/17

建築職藝科建築家具コース1期生(平成9年度本科卒業)
 2月15日、本学院卒業生の柿谷藍さん(建築職藝科1期生 - 家具大工コース)が、"2008 ポリテックビジョン in 新川"「第7回ものづくり大賞(木製品製造部門)」〔主催:北陸職業能力開発大学校〕を受賞しました。
 これは行政や経済界の協力を得て、「ものづくり」を担う若者で業績があり、将来にわたり「ものづくり」をリードしていくことが期待できる人材を表彰するもので、柿谷さんは当日「ものづくりって楽しい!」というテーマで、これまでに携わってきた一連の仕事(活動)についての発表を行いました。
 柿谷さんは家具製作に携わりながら、木造住宅建築士の資格を取得し、家具から住宅までを手掛ける「カキオフィス」を立ち上げ、また富山市東岩瀬地区の明治時代からの建築(町並み)の修復を行うなど幅広く活躍されています。

柿谷さんの一連の活動

●柿谷さんの仕事場〔(有)カキ(カキオフィス)〕

工房外観 仕事場
ショールーム
     

●柿谷さんが手掛けた住宅とその内観(家具など)

●かつて廻船問屋が建ち並んでいた大町通り(富山市東岩瀬地区)の民家等修復

柿谷さんの紹介記事(平成20年2月27日: 北日本新聞): PDF
表彰状と受賞トロフィー: PDF

08/3/17 UP

2008年卒業生からの年賀状 08/1/19

今年も多くの卒業生から年賀状をいただきました。その一部を紹介します。

1期生・ 建築大工 柴田 雅弘(愛知県名古屋市)
4期生・ 建築大工 橋本 忠彦(富山県氷見市)
4期生・ 造園師 犬塚 剛平(石川県金沢市)
6期生・ 建築大工 中島 佳治樹(茨城県笠間市)
8期生・ 造園師 山本 大介(富山県高岡市)
10期生・ 建築大工 佐々木 岳(東京都八丈島)

 10期生の佐々木岳さんは、『新年明けましておめでとうございます。・・・古くからの古民家は年々風雨により文化財と指定されても手入れされることはなく、写真の「長戸路屋敷」のようにただ痛んでいくばかり、将来この島、古来から受け継がれてきた大切なものが消えてしまうのではないかと思います。それを食い止めるためにも今は腕を磨き、知識をつけることが大切だと思っています。・・・』と新年の抱負を述べています。


柴田 雅弘

犬塚 剛平

中島 佳治樹

橋本 忠彦

山本 大介

佐々木 岳

08/1/19 UP

『県産材ベンチコンペ』で最優秀賞 樋口 敬二 (富山県出身) Right Angle (富山県) 07/9/10

建築職藝科建築家具コース4期生(平成12年度本科卒業)
 樋口敬二さん(建築職藝科4期生-家具大工コース)の家具工房「Right Angle」が、富山県が6月に募集した『とやま県産材を使ったベンチコンペ』で、応募71人・111点の中から最優秀賞に選ばれました。
 コンペのテーマは“公共施設や公共交通機関に設置されるユニバーサルデザインを考慮した富山県産木材を用いた3人掛けベンチ”で、樋口案は長さ1800mm×奥行380mm×高さ380mmのシンプルな威圧感のないデザインとし、異業種交流の人脈によるアルミ鋳物の脚に、県産スギの流通材を40 mm×60mmに加工して取り付けています。
 今年度60脚がRight Angle手で製作され、富山県内の諸施設に配置されます。

最優秀賞を受賞した「Right Angle」の樋口さん 富山県産木材を用いた3人掛けベンチ
木製の表彰状

07/9/10 UP

「100年前の技術を100年後に伝える」07/6/8 UP 新迫 弘康 (岡山県出身) 大工一元 (富山県) 代表

建築職藝科建築大工コース1期生(平成9年度本科卒業、平成10年度研究科修了)
 「こられこられ富山情報 2007年6月6日号vol442」((株)ケー・シー・シー発行)の『きらり富山人』コーナーに、1期生の新迫博康さんが取り上げられました。その内容をPDFファイルで添付します。  新迫さんは職藝学院の卒業生を中心とした10数名の“大工一元”の代表として、今、富山市岩瀬地区で古い街並み再生修復などに携わっています。岩瀬地区は、江戸時代には加賀藩の御用米の積出港として栄え、また北前船の時代には北海道との交易でさらに発展したところです。

きらり富山人 大工一元代表 新迫弘康さん(PDF)

07/6/8 UP

「最近なんとなく思うこと」 07/6/4 佐々木 一征 (佐賀県出身) (有)梓工務店 (滋賀県)

建築職藝科建築大工コース6期生(平成14年度本科卒業、平成15年度研究科修了)
 僕は今、梓工務店の親方の下、弟子として働いていますが、富山で島崎・新井両棟梁(マイスター)の下で学んだことを誇りに思い、その顔に泥を塗ることの無いよう毎日励んでいこうという気持ちでいます。
 最近なんとなく思うことを書いてみました。

 先立つべきは、手仕事である。木工機械・電動工具を多用し、効率が求められ、手仕事の必要性は薄れつつあると思われがちだが、いざ仕事をしてみると、随所に大事なところには必ず手仕事が求められる。何より、手仕事ができる人は信頼されるし信頼できる。
 重い雪にも耐えうる豪快な梁組みを持った民家や、昔の賑わいを髣髴させるような整備保存された町並みが点在する富山の地で、先人の仕事に直接触れその知恵を学ぶことができたのは、素晴らしく、貴重な経験だ。親方の叱咤激励のもと基本を学んだ二年間の日々は、自分の永い大工人生の根幹を成すであろう。
 先人がつくり上げてきた伝統に、自分で養う知恵と経験を織り込み、新しい伝統を後生に伝えることができるような大工になりたい。

 以上ですが、職藝学院に行って良かったなというのが正直なところです。「お前は学校で何を勉強してきたんや!(怒)」と言われることもしばしばですが。何も知らない者に、一からゆっくりのんびり教えてくれるゆとりのある工務店は少ないですから。一つ欠点を挙げるとするならば、「職藝出の者は、曲者が多い」ということでしょうか(笑)。僕も含めて。
 棟梁方のいつまでものご健康と、学院の益々の繁栄を心よりお祈り申し上げます。いつかそちらにも顔を出そうかと思います。卒業生ならびに在校生によろしくお伝え下さい。乱文失礼致しました。

(写真は佐々木一征君が始めて墨付けを担当した住宅。2007年3月上棟)

07/6/4 UP

ネットワークリンク

 職藝ネットワークリンクは、ネットワーク会員が起業などしている事業所などのホームページのリンクサイトです。順次追加して充実を図っていきます。

建築職藝専門課程の卒業生

倉島 陽「素美人家具・陽」
http://www.catv296.ne.jp/~subijinkagu/mainpage.html

岡村和彦 「岡村建業」
http://www.okamura-kengyo.com/

環境職藝専門課程の卒業生

柿谷美保子「景観デザインLeaf‘sリイフス」
http://www.keikan-leafs.com/